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雪道って意外と大変

2014年2月。
日本各地で観測史上最大級の降雪があった。

その日、私の住む地域も前日からの積雪が残り
通勤時に電車やバスが運休していた。

交通手段がないからといって会社が休みになるわけではない。

会社までの距離はおおよそ10.5km。
公共の交通機関を使わない通勤方法の選択肢は3つ。
・自家用車で通勤  ・自転車で通勤  ・徒歩で通勤

自家用車はノーマルタイヤだ。自転車が通れるような場所もないだろう。
当然、歩くしか無い。

10キロ位なんてことなさそうに思っていたが、これが以外に大変だった。



歩き出してすぐに思った。
「長靴が無いのは致命的だ」

雪かき道具もレインコートもあるのに、なぜ長靴を持っていないのか。

ちょっと雪の深いところに足を突っ込むと靴の中に雪が入る。
冷たいし、ぐちゃぐちゃになる。

でも、長靴がないこと自体は大きな問題ではなかった。

靴の中が完全に水没してしまえば、逆に気にならない。
むしろ冷たくて気持ち良い。

それよりも、単純に通る道がないことそのものが問題だった。

車の轍を進むしか無い雪道
歩く場所は車が作った轍しか無い。

歩道の誰も踏み入れていない新雪部分も歩けるように見えが、
すねの中程まで積雪があり、これをかき分けて進むと体力が持たない。

車はほとんど通らない。
二車線道路なのに轍が二本であることが交通量の少なさを物語っている。
車で出ていたら、車高の低いコルトではスタックしていただろう。

途中、鉄道の踏切を通った時に撮影した写真がこれだ。
雪で覆われた線路
運行を再開しそうな気配は皆無。
帰宅する頃に動いているかも怪しい。

こんな道を歩き続けること1時間45分。会社に着いた。
着いたのだが、ペースが速すぎたことを後悔した。

雪道なのに平均時速6キロ。
体の節々が筋肉痛になっている。


筋肉痛の原因は想像がつく。

雪で滑らないように足を踏ん張ったり深い雪から足を引き抜く際、
いつも使わない筋肉を使うためだろう。

この日、帰りは会社の人が車で自宅の最寄駅まで送ってくれたお陰で家に帰れた。
もし、送ってくれる人が居なかったら会社に止まっていただろう。



そんなこんなで、雪道対策のアイテムを買うことにした。
長靴とアイゼンだ。



日本野鳥の会の長靴は柔らかいゴムで出来ていて、
足首の動きを阻害しにくい。
足首と甲の締め付けが若干強く歩いていてガバガバしないところも良い。

ひざ下までの長さとバンドのお陰で雪も入りにくいはず。
迷彩柄が良かったけど、値段が高いのでグリーンにしてみた。


アイゼンは二種類買った。
滑らなければ筋肉痛で苦しむことも減るだろう。

10本爪は舗装路じゃ使いにくいだろうけど、
今後職場が変わった場合に山道で使える可能性が高い。

あと、「ハイペースで歩かない自制心」はプライスレス。

これで今度大雪が降っても安心だ。

できれば長靴以外は使いたくないが……。

■ 2014年2月18日 ■

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