作者の独り言 > 
コーヒーを飲みたい年頃(2)

この話は、前回の続きの話だ。
今回は、水出しコーヒーを実際に淹れてみることにする。

ウォータドリップコーヒーサーバー

これがウォータードリップコーヒーサーバーだ。
いわゆるダッチコーヒーメーカーとは違い、
簡単にできている。
水を入れる部分と、コーヒー豆を入れる部分と、
抽出されたコーヒーがたまる部分だ。

何はともあれ、
コーヒーを淹れるためには
まずコーヒーを挽かなければならない。

購入したミルで挽いてみよう。

コーヒーミルで挽いたところ

引くのは結構力が要る。
2人分入れるだけでも地味に大変だ。

問題は引き具合なのだが、あまり細かくすると
ドリッパーのフィルターが目詰まりを起こすらしい。
中細挽きのつもりで挽いた。


つぎに、ドリッパーの説明書通りではないが、
コーヒーを椀に入れて水を注ぎ、
水とコーヒーをなじませることにする。

なじませて炭酸ガスを抜く〜云々
という話があるのだ。

面倒なので指先でぐーるぐると混ぜる。
一晩かけて抽出などする場合は、
できる限り清潔なスプーン等で混ぜた方がいいだろう。

次はドリッパーにコーヒー豆を移し、サーバーにセットする。

コーヒーをセットしたところ

コーヒーは平らに入れろと説明書に書いてある。
ただ、水滴は中心に滴下されるので、
全体に水が行き渡るような配慮が必要な様子だ。

次は水を入れる。
今回淹れるのは二人分だ。

水は一番上に入れるが、
適当に3人分淹れて途中で止めればいい。

抽出開始

水を入れると、一滴一滴水が滴り、
コーヒーの成分の抽出が始まる。

しばらくすると、
サーバーに濃いコーヒーが滴る。

「ぽたっ」

「ぽたっ」

日が暮れそうな勢いだが、
実際4人分淹れるのに2時間はかかる。

その間、基本的にはただ放置しておけばよい。

しかし、
たまに見てやらないといけない場合がある。

説明書によるとフィルターが目詰まりを
起こすことがあるのそうなのだ。

目詰まりを起こすと、
コーヒー豆の入ってる部分が水たまりになる。

これではコーヒーが抽出されないので、
何とかしてやる必要があるのだ。

具体的には…、
いろいろな方法があるだろうが、
普通のコーヒーを淹れる際の紙を併用してみるのが
一番手っ取り早いかもしれない。

ところで、使う豆の量だが、
水出しコーヒーの一人分のコーヒー豆は10グラム程度らしい。

当然、好みや豆の種類、挽き方によって
最適な量は変わるだろう。

では、一人分のコーヒー豆の量を
決めるにはどうすればよのだろう。

水出しコーヒーの抽出を眺めていると分かるが、
コーヒーから抽出される成分は、
初めから終わりまで均一ではないのだ。

初めはものすごく濃い濃縮されたコーヒーが出て、
後の方ではだんだん薄くなる。

また、色の濃淡だけではなく、
味自体も大きく変わる。

後から抽出される成分はえぐみが多く、
出せば出すほどまずくなる。

コーヒーを淹れるためには、
コーヒーに必要な成分をきちんと抽出しつつも、
えぐみをできるだけ出さないようにしなければならないのだ。

このえぐみ、
水出しコーヒーの場合、
滴るコーヒーをスプーンで受けて
味見をすればすぐに分かる。

必要な量を出した後に、
まだおいしいコーヒー滴るのであれば、
コーヒー豆を少なくしても大丈夫だろう。

逆にまず〜いコーヒーが滴るならば、
コーヒー豆が少ないのかもしれない。

どちらにしてもそれなりの量のコーヒーを入れれば、
この箱どおりのおいしそうなコーヒーが完成することだろう。

販売時の外箱

さて、そんな考察をしているうちに
コーヒーが入ったようだ。

二人分なので2時間はかからない。

これがそのコーヒーだ。

コーヒーを入れ終わりました

混ぜなければ澱んでいるから注意が必要だ。
一応二人分なのだが、
水出しコーヒーは普通のコーヒーに比べて
だいぶ濃くでるようだ。

水で薄めてみたり牛乳で薄めてみたり、
好きにすればよろしい。

ホットコーヒーが欲しい場合は湯煎にかければよい。

このサーバーは電子レンジ使用可能なので、
そのままホットコーヒーにもできる。

ふたをして冷蔵庫に入れれば、
1〜2日保存可能だ。

問題のお味の方は、
手間をかけても淹れたくなるお味だ。

普通のコーヒーは牛乳を入れると、
牛乳のまろやかさにやられて
コーヒーらしさが無くなってしまう。

でも、このコーヒーは
牛乳で3倍に薄めてもまだコーヒーだ。

手間はかかるし時間はかかる。
面倒なことが多い水出しコーヒーだが、
その味は格別だ。

自宅でおいしいコーヒーを飲みたいならば、
かなりおすすめです。

■ 2009年1月3日 ■

inserted by FC2 system