市役所に一通の届けを提出することが必要となった。
重要な届けであり、出し忘れや出し損ないは許されない届けだ。
しかし、市役所で届けを出すなどと言う経験はほとんどない。
提出期限があるわけではないが、
提出すると決めたら、提出しなければならない。
念のため、下調べをして提出することにした。
ネットを駆使して調べた結果、
届けには以下の書類が必要であることが判明した。
・届出の用紙
・戸籍謄本
・本人確認書類
どうやら書類はそれほど多くない。
届け自体の記入に関しては、
以下のような注意があるらしい。
・氏名は戸籍に乗っているとおりの字を使う
・住所は地番等を省略してはいけない
・生年月日は和歴で記入し、年号を省略しない
・証人が必要
ふむ。
かなり面倒な気がする。
だが、届けは出さなければならない。
涙をのんで、準備することにしよう。
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まずは戸籍謄本をゲットする。
戸籍謄本を得るには何種類かの方法があるが、
今回は郵送での請求を行ってみることにした。
1通 450円
只の紙のクセにそれなりの値段だ。
この戸籍謄本。
本籍地を管轄する役所に請求する必要がある。
未婚の場合、普通は親の本籍地と同じ場所になっているはずだ。
親が変なところを本籍地にしていると、
子供は戸籍謄本の入手に手間取ることになるらしい。
ふむ、余談だ。
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つぎに本人確認書類だ。
顔写真付きの身分証明が必要らしい。
運転免許証があれば十分だろう。
今時、免許くらい持っていても不思議ではない。
免許がないときのお助け船、
「写真付きの住民基本台帳カード」
こんな時に使うものであったか。
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よし。最後は届け自体が必要だ。
実は、届けの用紙は
知り合いが同じ届けを出すときに数枚貰ってきたものがあり、
それを一枚もらってある。
届けは内容を書き込むだけで完成だ。
証人も名前を書くだけで、
いわゆる保証人ではないので簡単だ。
あとは、いつ出しに行くかを考えればよい。
提出物の内容に関し確認してもらうこともあるので、
平日の昼間出しに行こう。
★
ふと、三日後に出すことにした。
どこかで決めないと
先延ばしになってしまうためだ。
★
提出の前日になって、思うことがあった。
・戸籍謄本は最新版が必要なのだろうか
何となく、謄本をもらって以降
謄本の一部が更新されているような気がする。
・届けに住所を記入したが、提出日には転居を行う予定だ
届けに記入する住所は転居前か転居後か、
どちらなんだろう。
やはり、届けを書き直さねばならず、
戸籍謄本も新しい物が必要な予感がしてきた。
安全のため取りに行くことにしよう。
★
戸籍謄本は郵送では間に合わない。
戸籍のある市の行政センターで発行してもらった。
謄本を確認すると、確かに戸籍が更新されている。
古い戸籍謄本が使用できないかは不明だが、
新しい物に越したことはない。
届けの用紙は、近所の行政センターで配布されている。
届けに関する簡単な説明を受けて、
書き方に関する質問もできた。
やはり、転居を伴う場合は
転居後の住所で届ける必要があるらしい。
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さて、届けを新しい住所で書き直さなければならない。
書き直すので、証人にもまた記入を頼む必要がある。
期限は明日だ、
証人欄は手近な人に書いてもらおう。
★
よし。
戸籍謄本は用意した。
本人確認書類もある。
届けも大体記入した。
判断に迷った部分に空欄もあるが、
提出の際に係りの人に聞けば分かるだろう。
後は、下調べのおかげで
滞りなく書類を提出できればよいのだ。
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届けを提出しに行くことにした。
行政センターではなく、市役所の本庁舎だ。
まずは、うろうろしていた案内係の方を捕まえる。
「うんたらかんたら…」
なるほど。
やはり転入届を出し、
転居後の住所で届けを必要があるようだ。
ほう。
また、転居により世帯主が変わると、
国民健康保険の手続きもあるらしい。
ほうほう。
さらに、実印登録も一緒に受け付けてくれるのか。
★
よし、まずは転入届だ。
自分は世帯主として転入して…と。
名前を書いて、あっちとこっちに丸をつけて…。
そんな届けがあるとは知らなかったワン。
★
つぎに、本来出したかった届けだ。
空欄にしていた世帯主などを記入して提出だ。
行政センターの話しでは、
書類の確認などで30分ほど待たされるとのことだったが
ちょくちょく受付に呼ばれたため
それほど待たされた気はしなかった。
記念に(?)届けのコピーを取ったりと、
いろいろしていたせいでもある。
「おめでとうございます」
届けが受理されたときに受付の方が発した言葉だ。
突然言われたのでびっくりした。
確かに、受理したときの言葉としては
それが一番適切かもしれない。
さて、次にもまだ手続きがある。
国民健康保険の手続きだ。
さっき転入した際に新しく交付されたばかりだが、
また新しくしなければならない。
世帯主がどうのこうのと言う理由だ。
「お役所仕事だから仕方がない」
なんだか無駄な作業だが、仕方ないのだ。
これですべての手続きは完了した。
後々で必要になるであろう住民票をもらって作業完了だ。
今回の、気になるお値段は、
住民票4枚と印鑑登録1件で1500円だった。
細々した作業で、呼び出しも多かったため
あまり気にならなかったが、
手続きを終えるのに1時間以上かかった。
まあ、これで今後市役所に来なければならないことも
ほとんどなくて済むだろう。
めでたしめでたし。
■ 2008年11月24日 ■