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マルゲリータ

先日、某デパート内にある飲食店で食事をした。
注文した物は「ピザ マルゲリータ」である。

マルゲリータといえば、
薄い生地にトマトソースを塗り、モッツァレラチーズとバジルをのせたピザであり、
緑・白・赤の色によりイタリア国旗を表した伝統的なイタリアのピッツァである。

しかし、この飲食店で出てきたモノは、それとはだいぶ違うモノであった。

焼きすぎて縁が反り返った生地に
大量のまずいプロセスチーズが敷き詰められ、
その上にびちゃびちゃ水っぽくて味のないトマトの固まりと
味も素っ気もないバジルの粉が乗っていた。
チーズが多すぎるために生地が焼き過ぎとなったのは明白である。

しかも冷たいままの皿にのせて出されているため
あっという間にピザは冷たくなり、
8つ切りになったピザの2切れを飲み込むうちに
チーズは固まり、生地はふやけ、犬も食わない代物に変身するのである。


マルゲリータという名前を使い、出すモノがマルゲリータではなければ
これは明らかに詐欺であろう。

こんなモノを出す店も出す店だが、
こんなモノを出す店がいつまでも存在していること、
こんな店の存在を許している社会が問題である。

よく、昔と比べると生活のレベルが上がっているというようなことを耳にするが、
生活のレベルが上がっているというのは、
人間のレベルが下がることにより
相対的に生活のレベルが上がっていると言うことだろう。

実際、人間以外の生き物の生活レベルは下がっているしなぁ。

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