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ロード・オブ・ザ・リングを見てふと思った。

ロード・オブ・ザ・リングを見てふと思ったんだけど…、
どーなんですかねこの映画は。

指輪を葬る旅をしていた様な気がするけど、
最後は「ミスで落としちゃった」だけだったような。

主人公の脇でサポートしていた彼はよくがんばっていたが、
主人公は指輪の魔力に飲まれっぱなしだったような。

人間の剣士は危険な橋を渡り勝利を勝ち取ることができるようだけど
通常の戦闘ではやたらとくるくる回転する単調な攻撃方法だったような。

魔法使いはの魔法はなかなか強かったような気がするが、
終わりの方では杖でたたいているだけだったような。

エルフの長髪はすばらしい動きするようだったけど
あの動きができるならもう少し頭を使って戦うべきだったような。

ドワーフの戦士はドワーフの誇りを胸に秘めるのはいいけど
敵を倒した数なんかを気にする程度の器だったような。

大軍での戦闘は派手だったけど、
画面の切り替えが速すぎてなんだかわかりにくかったような。

全体として「実力で呼び込んだ奇跡」ではなく、
「たまたま運のいいことが続いて続いて続きまくったための奇跡」
のようにしか見えなかったような。


CGやらメイクやらの技術はお金を出すことによって解決するが、
それをどこでどのように使うかという想像力はお金では買えないと思う。
ごちゃごちゃ派手だけど内容がなかったと思うのは気のせいではないはずだ。

アカデミー賞を11部門受賞したらしいが、
1、作品賞 2、監督賞 3、脚色賞 4、美術賞
5、衣装デザイン賞 6、編集賞 7、メイク・アップ賞 8、作曲賞
9、オリジナル歌曲賞 10、音響賞 11、視覚効果賞
これらの賞を取ることに意味があるのだろうか?

映画には、
それを見た観客に対し何かしらうったえられるものがなければならないと思う。

ロード・オブ・ザ・リングが
自ら俗的なものの虚しさをうったえる作品であるならば
すばらしい出来であろう。


とか思ってみたり思わなかったり。
まあ、どっちにしてもそれほど感心しなかったなぁ。

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