朝起きて窓を開けたとき、気になることがあった。
耳がキーンといっているのだ。
もちろん、耳が「キーン」としゃべるのではない。
キーンという音が聞こえるのだ。
どこかで鳴っている。
場所は定かではないが、ごくわずかな音量で鳴り続けている。
「耳鳴りか?」
たまに朝早く起きた所為で耳鳴りがするのかもしれない。
しかし、窓から少し移動すると、音は聞こえなくなった。
いや、聞こえる場所と聞こえない場所がある。
部屋の中のわずかな場所移動で、音が聞こえたり聞こえなくなったりする。
部屋の中で音が干渉しているのだろう。
耳鳴りではなく、実際にどこかでキーンという音が鳴っているようだ。
こういう音は、気になると気になってしまう。
耳をそばだてて聞かなければ聞こえないはずなのに、
そのままにしていても聞こえるような状態になってしまった。
朝起きてすぐだった為か、神経が過敏に反応する。
とりあえず、パソコンの電源ケーブルをコンセントを抜いてみた。
音は消えない。
パソコンやオーディオ機器が接続されているタップを
おもむろにコンセントから抜いてみた。
音は消えた。
朝に静寂がもどった。
キーンの原因はやはり電気機器のようだ。
「抜いたままにしておこう」
パソコンとオーディオ機器は使用するときだけコンセントを入れることになった。
キーンという不快な高周波も消え、
同時に待機電力も削減でき、
まさに一石二鳥だ。
また清らかな気分で二度寝することができる。
ベッドに入り目を瞑ると、何か違和感を感じた。
室内にある電話・モデムがキーンと音を発しているのだ。
■ 2010年2月16日 ■