足が痛くて歩けない。
正確に言えば、
股関節の周り、桃の内側の筋肉が激しく痛むため、
足を前方に持ち上げることができない。
思い起こせば、前日の夕方から痛かった。
寝るときにも大分痛かったが、
寝るのだからほとんど気にしていなかった。
起きてからも、それほど気にしていなかったのだが、
会社から帰る頃になると、そうも言っていられなくなった。
「足が上がらない」
帰路に着いてみてわかった。
歩いて自宅へ戻れそうにない。
下り坂ならば何とかなる。
しかし、上り坂は無理だ。
1メートルの上り坂でも足が止まる。
なぜこんなことになったのだろう。
たぶん…、ジムで普段使わない筋肉を動かしたせいだろう。
要するに、この痛みは筋肉痛なのだ。
ジムのトレーニングマシンで、
太股の内側の筋肉を鍛えるものがある。
この筋肉、普段はあまり使われないためか、
パワーはあるのだが持久力がない。
万人がそうではないだろうが、
私自身はそうであった。
この筋肉の限界を考えず、
とりあえず筋力アップを目指した負荷でトレーニングをしたのだ。
だいたい、8回×4程度やってみた記憶がある。
使っているうちに、
いかにも普段使っていない筋肉らしい疲労感があったのだが、
まあ良いかと続けたのがよろしくなかった。
ただひたすらに、足が上がらない。
歩幅を長くとれず、
また素早く足を運べず、
まともに歩けない。
いつもの3分の1の速度も出せない。
いつもは上り坂だとは意識しないような地面の凹凸も、
歩く上での大きな障害になる。
「このままでは、殺られる」
というか家に帰れそうにない。
電車に乗るため、駅には来てみたがもうだめだ。
そうだ、タクシーで帰ろう。
家の近くの通りで降りた。
家までは50m位ある。
平地は何とかなるはず。
ただ、家の前は登りである。
5m程度だが、今は上れる気がしない。
…後ろ向きに進むことにした。
すごく楽に上れた。
家には無事に着いたが、大分瀕死の状態だ。
筋トレは程々にしないと行けないなと思いました。
■ 2008年6月22日 ■