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石の行方

欲しい物がある。
それはすぐには手に入らない。

それでも、その一部は手に入れることができた。
先日手に入れた石だ。

これと残りのパーツを組み合わせることで、
欲しい物は完成する。

残りのパーツはふたつある。
魂と、枠だ。

魂は、未だ完全な形では手に入っていない。
不安定に揺れ動いている。
届きそうでありながら、なかなかつかむことができない。

立ち止まっていては、いけない気がする。

最後のパーツを、見つけに行くことにした。


枠だ。

枠は、石を得たときと同じ場所で
手に入れることができる。

ほかの場所で得ることも可能だが、
同じ場所が無難なのだ。

目指す場所にある枠は、100種類を超える。
この中から、ひとつの枠を探さなければならない。

枠探しは、魂を得た状態で探すことで楽になる。
しかし、魂はまだ完全な形で手に入っていない。

枠は、魂の求める物でなければならない。
それを見つけることは、大変な作業だ。


…それでも、無事に枠を決めることができた。

枠は3週間ほどで完成し、
石をきっちりと収めることができるだろう。


とにかく、石は枠に収まる。

完成した枠は、魂に収まるはずだ。


魂は、私の望む場所に収まるだろうか。

私は、魂とともに進みたい。

■ 2008年9月30日 ■

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