これは、私の友人とその知り合いの身に実際に起こった話である。
ここではその友人をAと呼び、
Aの友人をBと呼ぶことにする。
その日、AとBは二人で某ハンバーガーチェーン店に入った。
食事時だったらしく、
店内はそれなりににぎわっていた。
店が混んでいるか否かは食欲とはあまり関係がない。
AとBはそれぞれ食べたい物を注文した。
数分後、商品を受け取り同じテーブルに付いた
AとBはあることに気が付いた。
…頼んでいない商品が来ている。
二人のプレートの上に、
注文した覚えのない商品が乗っていたのだ。
誰も頼んでいないのにも関わらず出された商品。
それは一杯のホットコーヒーだった。
なぜコーヒー。
頼んだ記憶はないのだが…。
しかし、自体はそれだけでは収束しなかった。
よく見ると、Aが頼んだはずの商品が来ていない。
注文したはずのプレーンドッグが無いのである。
頼んだはずの商品がなく、頼んでいない商品が出されている。
そう。
Aが頼んだはずのプレーンドッグは
店員に注文を伝える際に取り違えられ、
全く異なるホットコーヒーとして出現したのだ。
プレーンドッグ ● ホットコーヒー
店員は何を聞き、どのように勘違いしてホットコーヒーを出したのか。
人知を超えた現象が起こったに違いない。
しかし、その謎に対し、Bが一つの仮説を立てた。
この仮説には、他のどんな仮説をもしのぐ説得力があった。
「プレーンドッグが、ブレンドに聞こえたんじゃない?」
プレーンドッグ
プレーンドッ
プレンド
ブレンド≒ホットコーヒー
プレーンドッグはブレンドを通じてホットコーヒーに変換されたらしい。
ただそれだけ。
■ 2007年11月10日 ■