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キャラメル何とかケーキ

最近、良く行くファミリーレストランがある。
会社に近いこともあり、無駄にいく回数が多くなっているのだ。

このお店、会計の際にあるチケットをくれることがある。
期間限定のオリジナルケーキ無料チケットだ。


先日このレストランに言った際もこのチケットをもらった。
キャラメル何とかケーキだった。
正確な名前は忘れました。

せっかくもらったのだし、
その期間に合わせてお店に行くことにした。
1人で行くのもなんだし、知り合いを誘っていくことにしたのだ。


普通に食事をし、最後にチケットを渡してケーキを頼んだ。

店員:「今、お作りしてもよろしいですか?」

今から作るらしい。
いつ完成するのか心配だ。

ほどなくして別の店員がケーキを持ってやって来た。
お盆に二つのケーキ皿をのせてこちらに向かってくる。

直方体のケーキで、
高さ7cm、横幅12cm、奥行き3.5cmくらいのケーキだ。

そんなケーキを二つお盆に載せた店員が歩いてくる。

テーブルの脇に立ち止まった店員がつぶやく。
「お待たせいたしました、○○○(店名)オリジナルケーキになります」

そう言いながらお盆からケーキ皿を持ち上げたとき、
お皿の上でケーキが横倒しになった。
「オリジナルケーキ」がいまここに誕生した。

ちょっとびっくりし、知り合いとともにケーキを無言で見つめた。

「あ、失礼しました…」
といって店員はケーキをお盆の上に戻す。
どうやら店員はだいぶ動揺したらしく、
ケーキを持ち上げたり お盆に戻したり
もごもごと何かを発したりを3回ほど繰り返し、
最終的に「新しいものに交換してきます」とつぶやき
倒れていないほうのケーキを知り合いの前に置いた。

その様子がとても面白かった為
2人で笑いながらも「いや、面白かったからそれでいいですよ」といって
横倒しのケーキを受け取った。

フレンドリーに対応したはずなのに、
なぜか店員は凹んだ様子で戻っていった。


倒れたケーキを助け起こし、
良く観察してみる。
大きく損傷した箇所も無く、
食べてしまえばおんなじだ。
チョコケーキの真ん中にラズベリークリームが入っているようなケーキだ。


「キャラメル何とかケーキじゃねぇ!」

キャラメル何とかケーキがなくなったため、
代わりにラズベリーケーキを出しているらしい。
一言の説明も無かったが、
前にもそんなことがあったので間違いないだろう。

大笑いして店員を凹ませた上にそんな突っ込みは入れられない。

その日のラズベリーケーキは
いつにもまして酸っぱかった。

■ 2008年2月2日 ■

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