作者の独り言 > 
駅までは自転車通勤をしたい

通勤時、駅まで歩くと結構時間がかかる。
出来れば自転車で駅まで行きたい。

だが今ある自転車は若干調子が悪い。
というか壊れていて、まただいぶ古い。

通勤に使うためには、買い換えるか修理が必要だ。


ああ、妻にも自転車が必要だ。

彼女は今、片道8キロ強の通勤にママチャリを使っている。

当時一万円で買ったという7段変速の自転車だが、
いかんせんフレーム剛性が足りず、ペダルを踏むとフレームがよれる。
本来前に進むためのパワーはフレームに吸収されてしまい、
漕ぐ力が必要な割に速度が出ない。
ただただひたすらに疲れるのだ。

実際、自転車で一緒に出かけることもままならない。
妻には自転車を買ってやらなければならない。

一流ブランドの中で安価な自転車を選ぶとして、
妻の自転車は5万円弱のものを買うことになるだろう。
そうすると、自分の自転車にかけられるお金は限りなく少なくなる。

自分の自転車を新品にするのは先延ばしにすることにしよう。
とりあえず壊れている部分を修理することで何とかなるはずだ。



修理が必要な部分は以下である。
・フロントのシフター(変速機)
・前後ブレーキ

まずシフターは壊れているためかきちんと変速できない。
シフトダウンは出来るがシフトアップが出来ないのだ。
一度シフターを分解して確認したところ、
内部のパーツが磨耗し変速不可能となったようだ。

ギアのところで変速を行うディレイラー自体は前後とも問題ない。
古いとかボロいというのはさほど問題ではないはずだ。

次にブレーキだが、これはとても効きが悪い。
まったく効かないわけではなく、握力で効かせているという状態であり、
スピードを出すとかなり危険である。

今使用中のブレーキはカンチブレーキというタイプのブレーキであるが、
これをVブレーキに変える事でブレーキ力を抜本的に改善することが出来るはずである。

換装にはブレーキ本体とブレーキレバーとを買わなければならないが、
シフターとブレーキレバーは一体型のものがある。
まとめて交換するには好都合である。

根こそぎ交換してしまおう。



早速パーツを購入した。
・シマノ Acera BR−M422
Acera Vブレーキ
リア用のVブレーキとして購入した。

・シマノ DEORE BR−M590
DEORE Vブレーキ
フロント用のVブレーキとして購入した。

・シマノ ST−EF51(3x7)
ST−EF51 シフター
左右のシフター・ブレーキレバーのセットだ。

パーツはシマノで統一。
ちなみにシマノのパーツにはランクごとに名前があるようで、
マウンテンバイクのパーツでは以下のような順でランクが上がる。
Tourney → ALTUS → Acera → ALIVIO → DEORE
→ DEORE LX → SLX → DEORE XT → Saint → XTR

5万円前後の自転車にはAcera以下のVブレーキが装着されていることが多いようだ。
性能的にリアはそれで良いとして、フロントはちょっとランクアップしたDEOREにした。

値段は1000円前後と1500円前後。
1.5倍違うが、どんな差があるのか見てみたい。

シフターにはディレイラーとの互換性やらの制約が多く、
間違ったものを購入すると変速が上手く出来なくなる。
ブレーキワイヤーの引き具合が異なるため、Vブレーキへの対応も必須だ。

当然今の自転車にあわせ前3段・後7段のシフターから選ばなければならない。
ただ、今の自転車についているディレイラーと互換性があるのか不明だ。
といっても3×7のシフターは事実上ST−EF51しかなかったので、これを購入した。

上手くいかなかったときのことは後で考える。



さて、まずはリアのブレーキから換装することにする。
今付いているカンチブレーキを適当に外そう。
カンチブレーキの取り外し
カンチブレーキの取り外し
あとはもう一本ボルトを外せばブレーキ本体が取れるはずだ。
外し方は見れば想像が付くだろう。
見ても分からない場合は、自分で作業しないほうが身の為である。
この程度の物が外せないとすれば、こういう作業に向いていないということだ。
そんな状態でブレーキを取り付けることなど出来るはずもない。

ということで、先に安全な後ろブレーキで作業をしている。
「これが出来ればほかの作業もきっと出来るさ」
自転車はタイヤ交換しかしたことが無いのだ。

Acera Vブレーキ 重量 DEORE Vブレーキ 重量
AceraとDEOREとで、ブレーキを比較してみた。
見た目はやはりDEOREのほうが高級そうに見える。
また、重量もAcera201グラムに対しDEORE185グラムと一割近く軽い。
なんとなく、DEOREのほうがしなやかに見える。

ST-EF51 x3 重量
ST-EF51 x7 重量
シフターも観察してみよう。
シフトワイヤー込みで180グラム前後。
シフトレバーはカチカチと気持ちよく動く。
今まで付いていたシフターとは雲泥の差だ。
高価なものはさらに気持ちよく動くのだろうか。

改造ついでにグリップも交換することにした。

SERFAS PRO-FLO LOCK ON グリップSERFAS PRO-FLO LOCK ON グリップ 重量
グリップを柔らかく手にフィットするものに交換することで、
手へ伝わる振動を減らし疲れを軽減できる。

これらのパーツを適当に交換していく。

「外す手順の逆の手順で取り付ければいいのです」
きっとそうだ。

細かいところではブレーキの調整やディレイラーの調整がだいぶ面倒ではあるが、
説明書を見て作業すればなんとかなるだろう。
実際に何とかなった。

問題であったディレイラーとシフターの互換性も保たれていたようで、
きわめて普通にギアチェンジが可能であった。
良かった良かった。



換装後はこんな感じになった。
Acera Vブレーキ装着後
DEORE Vブレーキ装着後
ST−EF51装着後
ST−EF51装着後
全体の写真は撮り忘れた。
古いしぼろいしさびているし、あまり全体をくまなく見ないほうが良いだろう。
ボロい自転車に真新しいパーツが付いているあたり非常にアンバランスだ。
せめて洗車くらいしろと言いたい。

しかし…、思えばタイヤも替えてから3年経った。
坂道を進むことが多かったので、以前のタイヤより細く、軽いものを適当に選んだ。

MAXXIS DETONATOR FOLDABLE 26x1.5 レッドxブラック を買ったはずだ。
あわせてMAXXIS U.LIGHT TUBE 26x1.5〜1.8を買った気がする。
タイヤ交換の効果は大きく、ペダルが本当に軽くなった。
見た目は古ぼけてきたがまだ使えるだろうか。

あああ、そもそもチェーンは自転車を買ってから一度も変えていないはずだ。
いつ購入した自転車なのか記憶に無いが、
15年前後経っているのではないだろうか。

一刻も早く交換するべきだが…、自転車を買い換えるためには余りお金も使えない。
どうしようかなぁ…。



気を取り直して試乗した。

まずはブレーキのテストだが、今までのボロいカンチブレーキに比べると殺人的に効く。
以前のフロントブレーキより今のリアブレーキの方が良く効く。
若干コントロールが難しい効き方をするが、ホイールのロックも簡単だ。

フロントブレーキは思ったよりおとなしい。
ただ、強く握りこめば握りこむだけブレーキ力が増す。
コントロールしやすい特性でありながらブレーキのみでジャックナイフできる。

ブレーキは想定どおりに効く様になった。
あとはホイールの側をきれいにすればさらに良くなるだろう。

シフターは想定以上に良くなった。
ちゃんとシフトできれば良いと思っていただけなのだが、
シフトの正確性が増し、カチカチとしたシフト感もとても良い。

グリップも手への刺激が減り、またすべり難くなったため操作しやすくなった。

全体として、駅まで乗る分には大きな問題が無い程度まで回復した。
あとはチェーンの心配やフォークの若干のがたつきへの不安くらいなものだ。
暇があったら交換しようか…。

■ 2011年1月26日 ■ inserted by FC2 system