最近、いわゆる赤ちゃんポストと呼ばれるものが話題になっている。
親が自ら育てられないと判断した新生児を
匿名で預かると言う施設である。
預けられた新生児はその施設で大切に育てられる。
このシステムには、
尊い命を守るという見解と、
親の育児放棄を助長するとの見解がある。
どちらの意見も間違ってはいないだろう。
見方はそれぞれだ。
でも、預けられた子供は施設が責任を持って育てるとして、
育てる上でその子供の戸籍などはどうするのだろう。
住民票はもらえるかもしれないが、
その先はどうなるのか。
いや、
どうせ法律など適当にかみ砕いて答えを出せばいいのだ。
どうにでもなる。
ところで、親の方はどうするのだろうか。
新生児の誕生を役所に届け出る前に預けるのだろうか。
それならそれでもいいが、
息子なり娘として戸籍に名が連ねられている状態で預けた場合、
その扱いはどうなるのだろうか。
まさかポスティングしましたとはいえまい。
死亡した?行方不明になった?
生命保険がかかってたらどうなるんだ。
子供の将来も心配だが、親の現在が一番心配だ。
しかし、そのこともいずれ解決するのだろう。
時間の経過とともに、どうにもならなくなったとき、法律が助けてくれるだろう。
それはそれでいいが、
親が産まれた子供を育てるか預けるかで悩んだり、
それが社会としてどうであるかなんぞを
議論しなければならないこの社会自体が問題だ。