問題はどれを選ぶかということだ。
和牛ロースか、アメリカ産牛ロースか、オーストラリア産牛ロースか。
重要な問題だ。
三択ロース。
ということで、クリスマスに関してなんかコメントしよう。
このところ数年で、クリスマスの風景が大きく変わってきたように思う。
たとえば、クリスマスといって思い出されるものは
サンタクロース、トナカイ、もみの木のツリー、プレゼントなどであろう。
サンタクロースといえば、いわずとも知れた存在であり、
赤を主体とした変な服に胡散臭いひげの爺さんが入っているあれである。
トナカイといえば、サンタクロースの乗るそりを引くための動物であり、
真っ赤なお鼻で角の生えたやつである。
もみの木のツリーといえば、まっすぐだが剪定していない杉の木見たいなやつに
ごてごてとホシだのスズだのを引っ掛けたあれである。
そんなイメージだったクリスマスも、最近ではなんだか変わってしまった。
クリスマス一色に染まる町並み。
其処にあるのは真っ白く光る街路樹。
昔は原色の電球で飾られていた街路樹は
まるでただの街路灯へと変貌してしまった。
もみの木を飾ることで色付いたクリスマスは、
時代の変化とともにいつしか光を纏い、光に飲み込まれ、
それ自体が光へと変わってしまったようだ。
白色へと変貌したクリスマス。
其処には何があるのか。
真っ白なコピー用紙は美しいだろうか。
技術的には美しいが、芸術的には無価値である。
本当に価値のあるものを見つけ出す。
これは人間が生きるうえで非常に重要な能力であるが、
近年、人間からはこの能力がだんだん低下してはいないだろうか。
さて、どれを選択しようか。
三択ロース。