作者の独り言 > 
ショットバーに行きました。

ショットバー。
ウイスキーなどの酒類をグラス1杯単位で飲ませる酒場だ。

自宅でウイスキーを飲むようになって1年経つ。
開けたウイスキーのビンが増えるにつれ
新しいウイスキーに触れてみたいという気持ちが強くなる。

しかし、一本数千円のウイスキーボトルをポンポンと買うわけにもいかない。
当然そんなに飲むことも出来ない。

そうなると、当然ショットバーのような店で多種の酒を少しずつ飲むということを思いつく。

そんな時、以前から交流のあった某クラスメイトから
バーボンのショットバーに行ったら楽しめたという話しを聞いた。

「偶然にしてはタイミングが良すぎる…」

きっと何者かの力が働いたのだろう。
一緒にそのショットバーに行ってみることにした。



その店は上大岡にあった。
ShotBar Destiny という店である。
先述のとおりバーボンを主体としたショットバーだ。

ショットバーディスティニー
店内にはバーボンのボトルが所狭しと並んでいる。

これらのバーボンの中から、客の好みに応じたバーボンを提供するという形態の様だ。

ショットバーディスティニー
飲み物だけではなく、おつまみ的な食べ物も頼める。
ピザなんかもあった。

ショットバーディスティニー
聞いたことがある銘柄だがボトルは見たことがない。
家庭でこういった類のバーボンを味わうのはなかなか難しいだろう。

ショットバーディスティニー
バーボン以外のウイスキーも置いてある。
それらを飲み比べる機会などあまりないので
とてもいい経験になった。

ショットバーディスティニー
なぜか生ハムの足が置いてあった。
ハモン・セラーノというスペイン産の生ハムだ。
イタリアのプロシュートの様なとろける食感とは違い、
むしろビーフジャーキーの様なしっかりとした噛み応えのある生ハムだった。



いつも家ではスコッチウイスキーや、ジャパニーズウイスキーを飲んでいるので、
意識してバーボンウイスキーを飲むのは初めてである。

店に行く前、事前にウイスキーについて調べた。
知らないよりは知っていたほうがいいのだ。

両者の大きな違いはその原材料であろう。
スコッチやジャパニーズがモルトが主体のウイスキーであり、
バーボンはトウモロコシが主体のウイスキーである。
スコッチがイギリス(スコットランド)のウイスキーで
バーボンがアメリカ ケンタッキー州(バーボン郡付近)のウイスキーであることは言うまでもない。

そして、モルトに比べトウモロコシのウイスキーは
個性が少ないとされている。

飲んでみると確かにスコッチとバーボンは違う。

スコッチは銘柄ごとに驚くほど香りが違う。
甘い、焦げ臭い、果物の香り、いろいろと形容できそうな香りが詰まっている。

これに比べるとバーボンはだいぶ軽い。
スコッチに含まれるような焦げ臭さはなく、
さーっと花が咲くような甘い香りである。

スコッチは喉の奥までゆったりと香りを開きながら降りていくが、
バーボンは喉に入る直前、ふわっと拡散していく。

飲む前には気がつかなかったが、バーボンは繊細な飲み物なのだ。
今のアメリカの食生活からは想像できない繊細さだ。

水にたとえるならば、
スコッチは硬水で、バーボンは軟水であろう。



今回のショットバーではバーボンについてよく知ることができ、
とても有意義に過ごせたと思う。

自宅でもバーボンを買ってみようかと思わせてくれる内容だったが、
やはりまだスコッチを続けてみたい。

あと3種類くらいスコッチを開けたら一回バーボンを買ってみよう。
そんな気分だ。

■ 2010年12月6日 ■ inserted by FC2 system