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DQNネーム規制

世の中にはDQNネームと呼ばれる人名がある。

DQNは「ドキュン」と読み、またDQNネームはキラキラネームと呼ばれることもある。

具体例を上げるのは避けるが、DQNネームとは読めないような名前や当て字の名前、
人間ではないアニメキャラクターの名前を人間につけた場合など、
ちょっとアレな感じのお名前を語る際に使われるワードである。


あまりにもアレなお名前も存在するため、
これらの名前をつけられた人間が将来何らかの不利益を被る可能性があるという話はよく聞くところである。

これに関連し「DQNネームを国として規制しないのはなぜか」という類のツイートを見かけたことがある。

言わんとすることはわかる。
DQNネームでは少なからず不利益が発生する可能性は高い。

しかし、このツイートをした人間はDQNネームを国が規制するということがどういうことか理解していない。
具体的な名前の例を上げて規制するなどもってのほかなのである。

仮に具体例を挙げずにもこういった名前は付けないほうが良いなどという規制等が作れたとして、
結果的にはこれから出生届を出す時点での歯止めは効くだろう。

しかし、すでにDQNネームを付けられて生活している人間に対してどんな配慮を行うというのか。
「あなたはDQNネームなので改名してください」という通知を出すのか。

DQNネームを規制するということは、
「国がDQNネームに烙印を押す」と言う事にほかならないのだ。

これはもう決定的な不利益に繋がることが明白であり、
こんなことを行えるはずがない。

DQNネームを命名された人間が不利益を被る可能性があったとして、
それは個人(親)の自由な選択の結果によるものであり、
その責任は個人が負うべきものだ。

国家としては、必要に応じて名前を変更可能とする以上の対応は不要だろう。

もし、国としてDQNネームを規制する必要に迫られるのであれば、
これは個人の自由を侵害するということであり、
つまりは「国民の基本的人権が国家を脅かす」という結論である。

私個人としては国家が物事に規制をかけるということに反対はしないが、
今の憲法のもとではこれは実現しない。

■ 2015年11月7日 ■

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