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FX-AUDIO- FX-02J+ オペアンプの交換

購入した FX-AUDIO- FX-02J+ ですが、オペアンプを交換できると言われると、やはり交換したくなります。
交換可能なオペアンプは調べればわかるとして、ここでは OPA627AU を選んでみました。

OPA627AU は1つのチップに増幅回路が1つ入った製品です。もともと付いていた TL072 も NE5532P も1つのチップに2つの増幅回路が入った製品です。
なので、購入した製品はふたつの OPA627AU を1つにまとめる基盤に実装して交換しやすくされた製品ですね。
もともとのチップが高級品ということもあり、ムダに高いです。でも3つ買ってしまいました。とても高いです。

さて、問題の音質ですが、交換前よりは音の幅が広がったというか、低音から高温まで良くなるようになった様に感じます。
ただ、どうやらこのオペアンプは消費電力が大きい様子です。
このDACはタブレットPCに接続して音楽鳴らしていたのですが、オペアンプを交換した後から接続段が頻発するようになりました。
原因はUSB出力の電力不足でした。

タブレットPCの出力が足りなかっただけだといえばそれまでなのですが、消費電力が増えたことは事実です。
USB出力はせいぜい5Vで2A。機器の側では2Aで受けても5Vで受けられているかはわかりません。
USBケーブルの抵抗で電圧降下があるので、動作可能電圧未満に下がると接続が切れてしまうのです。

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そうしているうちに、オペアンプが一つ壊れました。
差動変換部に使用していたオペアンプ、 2つ実装された OPA627AU の片方がお亡くなりになりました。

差動変換の片側だったので、音は出ていたのです。左スピーカーから出る音がなんだか小さいな……と思っていたところ壊れていたというわけですね。たぶん壊れてからしばらく気がついていませんでしたよ。

で、新しく買った LM4562 に交換したのですが、意外と悪くない……?


もしかすると OPA627AU は消費電力が大きすぎたのかもしれません。
3つ分を OPA627AU に交換すると全体として電力不足に陥り、結果として期待通りの音質を発揮できなくなっている気がします。

たぶん LM4562 のほうが消費電力が少なく、交換した結果として全体的なパワー感が若干増えたように感じました。
電源を強化したような音の変化があったということです。
USBの5Vという低い電圧で動作する機器なので、構成する個々の機器(オペアンプ)などのスペックも重要ですが、全体としての電力分配も考えないとシステムとしての性能は担保できないということですね。
オペアンプの交換も重要ですが、それ以上に5Vの電源供給能力を向上させたほうが音質的なメリットは大きいのではないか、と言うのが FX-02J+ に関して感じたことでした。

■ 2022年2月15日 ■

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